Oracle CloudにGemini登場 Googleと連携

今日のニュース内容は「最近(発表は2025年8月14日付)にOracleとGoogle Cloudの提携拡大が公表」

出典:Google Cloudとオラクルが提携、Oracle Cloud上でGeminiを提供開始
公開日 2025年8月19日

Google Cloudとオラクルは生成AIにおける提携を拡大し、Gemini 2.5などGoogle Cloudの最新の生成AIモデルをOracle Cloudで提供することを発表しました。

ニュースチェック(2025-08-20)https://www.publickey1.jp/blog/25/google_cloudoracle_cloudgemini.html

初心者にも分かりやすくやさしい表現で深掘りしますね。

1. 提携の概要と提供内容

  • Geminiモデルの提供: Oracle Cloud Infrastructure (OCI) の生成AIサービスを通じて、Googleの最新のGeminiモデル(まず第一弾としてGemini 2.5)が提供開始されます。将来的には、動画、画像、音声、音楽生成モデルや、医療分野に特化したMedLMなど、Geminiの全ラインナップがVertex AI経由で利用可能になる予定です。
  • 既存顧客へのメリット: Oracleの顧客は、既存のOracle環境内でデータ移行を行うことなく、Geminiの高度なAI機能を活用できるようになります。特に、既存の「Oracle Universal Credits」を使ってGeminiモデルをデプロイできるため、請求システムや契約を新たに用意する必要がありません。

2. 両社の戦略的思惑

Oracleのメリット

  • AIモデル開発コストの回避: 大規模言語モデル(LLM)を独自に開発するには莫大なリソースとコストがかかります。Oracleは自社でLLMを開発するのではなく、Googleの最先端モデルを自社のクラウド上で提供することで、開発コストを回避し、得意分野であるエンタープライズソフトウェアやクラウドインフラの強化に集中できます。
  • 顧客への「選択肢」提供: 企業顧客は多様なAIニーズを抱えており、単一のAIモデルでは対応しきれません。Oracleは、自社技術に加えてGoogleのGeminiを提供することで、顧客にとって最適なAIソリューションを選択できる環境を整え、顧客満足度の向上と囲い込みを図っています。
  • 競合他社への対抗: MicrosoftがAzure上でOpenAIの技術を深く統合していることに対抗する動きと見ることができます。OracleとGoogleの提携は、企業顧客にMicrosoft一強への依存リスクを回避しつつ、高品質なAIサービスにアクセスできる選択肢を提供します。

Google Cloudのメリット

  • 顧客層の拡大: Oracleは長年にわたり、金融や製造業など、多くの企業にエンタープライズ向けソフトウェアとデータベースを提供しており、強固な顧客基盤を持っています。Googleは、このOracleの顧客層にGeminiを提供することで、自社のAI技術の利用を拡大できます。
  • AI技術の普及: Googleは、自社クラウド(Google Cloud)だけでなく、パートナー企業のプラットフォームでもGeminiが利用されることで、AI技術の標準化と普及を加速させたいと考えています。

3. 具体的なビジネスへの影響

今回の提携は、単なる技術的な統合にとどまらず、企業の業務プロセスに大きな変革をもたらす可能性があります。

  • Oracle Fusion Cloud Applicationsへの統合: 今後、財務、人事、サプライチェーン、営業、マーケティングといったOracle Fusion Cloud Applicationsの各機能にGeminiが統合される予定です。
    • 財務: 自動化された財務分析や不正検知
    • 人事: 対話型HRアシスタントや採用支援
    • サプライチェーン: より精度の高い需要予測
    • 営業・マーケティング: 顧客対応の自動化やパーソナライズされたマーケティング
  • AIエージェントの構築: 企業はOCI上で、マルチモーダル理解、高度なコーディング支援、ワークフロー自動化などを行うAIエージェントを直接構築できるようになります。これにより、開発者の生産性向上や、業務プロセスの効率化が期待されます。

今回の提携は、クラウド業界における競争がAIを軸にさらに激化していることを示唆しています。各社が自社プラットフォームの優位性を確立するため、他社との連携も厭わない柔軟な戦略をとっていることが見て取れます。企業にとって、これによりAI導入の選択肢が広がり、より柔軟かつ効率的に最新のAI技術を活用できる環境が整いつつあると言えるでしょう。

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