iOS脆弱性、Chrome狙いで悪用中

今日のニュース内容は「Chromeの脆弱性が悪用されています。iOSを含む全デバイスで危険な状態です。個人情報流出やマルウェア感染を防ぐため、今すぐ最新版にアップデートしましょう。」

出典:iOSに「すでに悪用されている」脆弱性、しかも標的はChrome。いますぐアップデートを
公開日 2025.08.11

7月29日にAppleがリリースしたiOS 18.6。これには多くの人が期待するような、目新しい機能やデザインの変更はありませんでした。
実際、iPhoneをアップデートしても、見た目はiOS 18.5のころと全く変わらないでしょう。

ニュースチェック(2025-08-12)https://www.lifehacker.jp/article/2508-apple-security-patch-fixes-chrome-vulnerability/

これらの脆弱性は、すでに悪用されていることが確認されており、ユーザーに緊急のアップデートが推奨されています。

脆弱性の概要

  • CVE-2024-4671:
    • これはVisualsコンポーネントにおけるUse-after-freeの脆弱性です。
    • 攻撃者は、細工されたHTMLページを介して、サンドボックスを回避し、システムのコードを実行する可能性があります。
  • CVE-2024-4761:
    • これはV8 JavaScriptエンジンにおけるOut-of-bounds writeの脆弱性です。
    • 攻撃者は、細工されたHTMLページをユーザーに閲覧させることで、メモリの範囲外にデータを書き込み、任意のコードを実行できる可能性があります。

どちらの脆弱性も危険度が高いと評価されており、米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)の「Known Exploited Vulnerabilities Catalog」にも追加されています。


攻撃の仕組みと影響

これらの脆弱性を悪用する攻撃は、主にユーザーが悪意のあるWebページを閲覧することで発動します。ユーザーが特定の操作をすることなく攻撃が成立する「ゼロクリック攻撃」の可能性も示唆されています。攻撃に成功した場合、攻撃者は以下の情報にアクセスできる可能性があります。

  • Cookie情報
  • クレジットカード情報やアカウント関連情報
  • Chromeに保存されているパスワード
  • 閲覧履歴

これにより、ユーザーの機密情報が盗まれたり、デバイスにマルウェアがインストールされたりする危険性があります。


対策

これらの脆弱性に対処するため、Googleはすでにアップデートを公開しています。iOSユーザーだけでなく、macOS、Windows、Linuxなど、Chromeを利用しているすべてのユーザーは、最新バージョンにアップデートする必要があります。

  • デスクトップ版(Mac、Windows、Linux):バージョン 124.0.6367.201/.202 以降
  • iOS版最新版に更新

Chromeは通常、自動でアップデートされますが、手動で確認し、速やかに適用することが推奨されます。

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