今日のニュース内容は「Gemini CLIでカスタムスラッシュコマンドのサポートが開始された」
出典:Gemini CLIでカスタムスラッシュコマンドのサポートを開始
公開日 2025-07-31
Googleは2025年7月31日、コマンドライン型AIアシスタント「Gemini CLI」で再利用可能なプロンプトを定義できる「カスタムスラッシュコマンド」をサポートしたことを発表した。ニュースチェック(2025-08-01)https://gihyo.jp/article/2025/07/gemini-cli-custom-slash-commands
コマンドライン型のAIアシスタント「Gemini CLI」において、ユーザーが再利用可能なプロンプトを定義できるようになったというものです。
カスタムスラッシュコマンドの深掘り
この新機能は、開発者のワークフローを大幅に効率化する可能性を秘めています。具体的には、以下の点が重要です。
1. 効率的なプロンプトの再利用
これまで、Gemini CLIで特定のタスクを実行するために毎回長いプロンプトを入力する必要がありましたが、カスタムスラッシュコマンドを使うことで、よく使うプロンプトを短いコマンドとして登録できるようになりました。これにより、入力の手間が省け、作業のスピードアップにつながります。
2. 定義方法の柔軟性
カスタムスラッシュコマンドは、通常、プロジェクト内の特定のディレクトリ(例: .gemini/commands/
)に.toml
形式のファイルとして定義されます。このファイルには、以下の2つの主要なキーを設定します。
description
: コマンドの一覧表示時に表示される、コマンドの簡単な説明です。prompt
: 実際にGeminiに渡されるプロンプト本体です。このプロンプト内で{{args}}
というプレースホルダーを使用すると、スラッシュコマンドに続く引数をプロンプト内に埋め込むことができます。
例:
# .gemini/commands/sum_numbers.toml
description="引数のすべてをたす簡単な処理です"
prompt = """
右の数を合計してください。: {{args}}
"""
上記のように定義すると、CLIで/sum_numbers 10 20 30
と入力するだけで、「右の数を合計してください。: 10 20 30」というプロンプトがGeminiに送信され、合計値が返されるようになります。
3. 幅広い応用例
カスタムスラッシュコマンドは、アイデア次第で様々な応用が可能です。例えば、以下のような使い方が考えられます。
- 定型的なコード生成: 特定のパターンを持つコード(例: コンポーネントのひな形、テストコードの生成)を自動生成する。
- ドキュメント生成: 特定の情報を元にドキュメントの骨子を生成する。
- 情報検索の効率化: 特定のキーワードでウェブ検索を行い、その結果を要約させる。
- 開発タスクの自動化: Git操作の補助、ログ解析、環境設定ファイルの生成など。
4. 他のCLI機能との連携
Gemini CLIは、カスタムスラッシュコマンド以外にも、ファイルやフォルダをコンテキストに含めるための@
コマンドや、シェルコマンドを直接実行する!
コマンドなど、多くの便利な機能を備えています。これらの機能とカスタムスラッシュコマンドを組み合わせることで、より高度な自動化やワークフローの構築が可能になります。
まとめと今後の展望
Gemini CLIにおけるカスタムスラッシュコマンドの導入は、開発者にとって非常に大きなメリットをもたらします。これにより、Gemini CLIは単なるAIチャットボットではなく、よりパーソナライズされた強力な開発アシスタントへと進化しました。
今後、ユーザーコミュニティによって様々なカスタムスラッシュコマンドが共有され、さらにGemini CLIの利用価値が高まっていくことが期待されます。
ご自身の開発ワークフローで、どのような定型的な作業がありますか? カスタムスラッシュコマンドを導入することで、それらの作業を効率化できるかもしれませんね。