今日のニュース内容は「簡単な副業をうたい高額なサポートプランを契約させる事業者に関する注意喚起」
出典:【注意喚起】簡単な副業をうたい高額なサポートプランを契約させる事業者に注意してください
令和6年7月以降、SNS等に表示されるアンケート副業に関する広告をきっかけに、「当社が案内する副業はアフィリエイトである。この副業をサポートする。アフィリエイトは、初心者でも簡単に稼ぐことができる」、「このプランなら、月50万が当たり前になる」、「儲けが出なければ返金保証がある」など、副業のサポートプラン契約をすれば、簡単に契約金額以上の報酬を得ることができるなどと勧誘を受け、高額なサポートプラン契約をしたが、報酬が得られなかったなどの相談が各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。
ニュースサイト:https://www.city.yawatahama.ehime.jp/doc/2025070300025/
これは近年、国民生活センターや消費者庁からたびたび注意喚起が出されている、非常に深刻な消費者トラブルの一つです。
どのような手口で勧誘されるのか?
この種の詐欺は、以下のような手口で消費者を勧誘し、高額な契約をさせることが多いです。
- SNSやインターネット広告での集客: 「スマホだけで月収○○万円」「知識・スキル不要で誰でも稼げる」「1日10分の作業でOK」といった、手軽さや高額な報酬を強調する魅力的な広告をInstagram、X(旧Twitter)、TikTokなどのSNSやウェブサイトに掲載し、ターゲットとなる層(特に若い世代や主婦、副業を探している会社員など)を引きつけます。
- 無料セミナーや個別説明会への誘導: 広告からLINEのオープンチャットや個別のLINEアカウントに誘導し、そこで無料のオンラインセミナーや個別説明会への参加を促します。
- 「簡単な作業」の提示と実績の強調: セミナーや説明会では、あたかも簡単に稼げるかのような「副業の内容」(例:商品の転売、アフィリエイト、SNS運用代行など)を提示し、事業者やその関係者が実際に高額な収入を得ているかのような実績を強調します。
- 「今だけ」の特典や限定感を煽る: 「今契約すれば特別価格」「この機会を逃すと二度とない」といった言葉で契約を急がせ、冷静な判断をさせないように仕向けます。
- 高額なサポートプランの提示: 最終的には、提示された副業を行うための「マニュアル」「ツール」「コンサルティング」といった名目で、数十万円から数百万円にも及ぶ高額なサポートプランや情報商材の契約を迫ります。多くの場合、一括払いが難しい場合には消費者金融での借入れやクレジットカードでの分割払いを勧めてきます。
契約後の実態と問題点
実際に高額な契約をしてしまった後、以下のような問題が発生することがほとんどです。
- 謳い文句とはかけ離れた実態: 提示された副業は実際には複雑で手間がかかるものだったり、全く稼げなかったりすることがほとんどです。「簡単に稼げる」という謳い文句は虚偽であり、契約したサポート内容も十分なものではないケースが多いです。
- 追加費用や新たな契約の要求: 「さらに稼ぐためには」「もっと効率的にするには」などと称して、追加で別の高額な商材やサービスを契約させようとすることもあります。
- クーリング・オフの妨害: 契約後に消費者が解約を申し出ても、「契約書にサインした以上無理」「既にサービスを提供している」などと言って応じなかったり、高額な違約金を請求したりするなど、クーリング・オフを妨害するケースも報告されています。
- 借金だけが残る: 結局、副業で稼ぐことはできず、高額なサポートプランのために作った借金だけが手元に残ってしまうという、最悪の事態に陥ることが少なくありません。
なぜ被害が後を絶たないのか?
このような被害が後を絶たない背景には、以下のような要因が考えられます。
- 経済的な不安: 将来への経済的な不安や、現在の収入への不満から、手軽に収入を増やしたいというニーズが高まっていること。
- 情報弱者への付け込み: 副業に関する知識が乏しい人や、ITリテラシーの低い人をターゲットにしていること。
- SNSの普及: SNSを通じて誰もが手軽に情報発信・収集できるようになった反面、真偽不明な情報が拡散しやすい環境になっていること。
- 巧妙な勧誘手口: 心理的な隙につけ込むような、巧妙で悪質な勧誘手口が用いられていること。
被害に遭わないために
- 「誰でも簡単に高収入」には要注意: 「誰でも」「簡単に」「高収入」といった甘い言葉には、必ず裏があると考えてください。
- 安易な契約は避ける: その場で契約を急かすような事業者には要注意です。契約する前に家族や友人に相談したり、国民生活センターなどに情報を求めたりするなど、冷静に判断する時間を持ちましょう。
- 借金をしてまで契約しない: 副業のために借金をすることは絶対に避けるべきです。
- 情報収集を怠らない: 副業を始める際は、その内容や市場の相場などについて、信頼できる情報源から十分に情報収集を行いましょう。
もし、ご自身や周囲の方でこのような被害に遭ってしまった、あるいは勧誘を受けて不安を感じている方がいらっしゃいましたら、すぐに**消費者ホットライン「188(いやや!)」**に電話して相談してください。一人で抱え込まず、専門機関に相談することが早期解決への第一歩です。